人気ミュージカル「ライオンキング」の15周年を祝う記念公演が18日(現地時間19日)、ニューヨーク・ブロードウェーのミンスコフ劇場で行われ、特別カーテンコールでは世界からヒヒの呪術師ラフィキ役が大集合した。

 日本からは劇団四季の青山弥生(54)が参加したほか、米国、ドイツ、スペイン、フランス、ブラジルの計6カ国のラフィキが勢ぞろい。特別カーテンコールでブロードウェー版ラフィキがまず現れ、青山はステージ上にリフトに乗って登場。6人がこの日用にアレンジされた劇中歌「サークル・オブ・ライフ」を各国の言葉で歌い継ぎ、青山が日本語で「サファイヤ色の空の中で太陽は永遠の時と」と歌うと、客席からは大きな歓声が起こった。

 終演後、ステージの上で喜びを分かち合う俳優、スタッフに交じって6人のラフィキも輪に入った。演出家ジュリー・テイモア氏に150センチの青山が「世界でたぶん一番小さいラフィキです」と言うと、テイモア氏は「それが私の求めていた理想のラフィキなの」と笑顔で答えた。

 「ライオンキング」は動物王国を舞台に、ライオンのシンバが数々の苦難を乗り越えて王として成長していく物語。ディズニー製作の長編アニメをもとに97年11月に初演され、日本では98年から東京・四季劇場「春」でロングランが続いている。