ロンドン五輪柔道女子57キロ級金メダリスト松本薫(25=フォーリーフジャパン)が、アニメ映画「DRAGONBALL

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 神と神」(細田雅弘監督、3月30日公開)で、声優に初挑戦することが17日、分かった。子どものころから主人公孫悟空はあこがれの存在だったと言い、今回の出演に感激している。また屈指のドラゴンボールマニアで知られるタレント中川翔子(27)も、声優として念願の初出演が決まった。

 松本にとって「ドラゴンボール」出演は、夢のような出来事だという。「子供のころから大好きなアニメに出演できることはとてもうれしい。一生忘れることのできない宝物になります」と話している。

 ロンドン五輪後の昨年8月15日、東日本大震災の被災地、宮城県東松島市を訪問した。被災者からあこがれの選手を聞かれると、「目指しているのは孫悟空」と「ドラゴンボール」の主人公の名前を持ちだした。表情は、真剣そのものだった。作品の中の孫悟空は、心優しく、強さをひたむきに追い求め、地球を救う。そうした孫悟空の存在が、金メダル獲得に向けた猛練習の支えになっていたのかも知れない。松本は「出演をきっかけに孫悟空に少し近づくことができるので、一生懸命役に入り込んで楽しみつつ頑張りたい」と言い、あこがれの存在との「共演」に張り切っている。作品の中で白バイの女性隊員を演じる。関係者によると、本人をイメージしたキャラクターになるという。声の演技はもちろん人生で初めてになる。「多分柔道よりも緊張しますし、ちゃんとできるのか不安だったりで、まだ夢なんじゃないかと思っています」。

 念願をかなえる女性がもう1人いる。「劇場版ポケットモンスター」に6年連続出演するなど、声優の実績十分の中川の「ドラゴンボール」出演も決まった。芸能界でも屈指の「ドラゴンボールマニア」として知られるだけに「生涯最大のミラクルキターー!

 アルティメット感激」と大喜びしている。破壊神ビルスに、孫悟空のもとへ足を運ぶきっかけを与える予言魚を演じる。「全世界、宇宙が待ち望んでいた待望の新作。全身全霊で挑みました。ここまで生きていて良かったと心から思います」と喜びをかみしめている。