急性リンパ性白血病の治療のため仕事を離れていたフリーアナウンサーの大塚範一キャスター(64)が、4月からフジテレビ系新情報番組で仕事復帰する予定であることが30日、分かった。関係者によると、復帰に向けて準備が進んでいるのは、3月末に終了する「知りたがり!」(月~金曜日午後2時)の後番組で、西尾由佳理アナ(35)がメーンキャスターを務めることが決まっている。番組は平日の帯番組だが、大塚キャスターの出演ペースや出演形態は検討中。体調は良好と思われるが、健康に配慮した形で出演することになりそうだ。

 約1年5カ月ぶりの仕事復帰となる。11年11月2日に急性リンパ性白血病と診断された。12年3月には、94年から出演していた同局系「めざましテレビ」を降板。その後、治療に専念して同10月1日に退院した。退院後には「完治ではないが症状が一時的、あるいは永続的に軽減または消失する寛解と診断されました。今後は通院しながら体力の回復を図ります」とコメントを発表。仕事復帰については「無理をしないで年明け、あるいは新年度からでもと考えています」と強い意欲を示していた。

 復帰予定の番組は「まる見せテレビ」などのタイトル案が挙がっているが、番組内容を含めて検討中という。局内では、大塚キャスター起用について、「めざましテレビ」で見せた親しみやすさと、豊富な経験に裏付けされた安定感に期待する声が上がっているという。

 ◆大塚範一(おおつか・のりかず)1948年(昭23)9月28日、東京都生まれ。早大卒業後、73年にNHK入局。84年から東京アナウンス室勤務。高校野球や大リーグなどのスポーツ中継を担当。94年NHKを退局。同年4月からフジテレビ系「めざましテレビ」のキャスター。趣味はゴルフ、ドライブ。独身。血液型B。