鈴木杏樹(本名・山形香久子=43)の夫で外科医の山形基夫(やまがた・もとお)さん(享年56)の通夜が13日、東京・築地本願寺で行われた。約2000人が参列した。喪主の鈴木は通夜後、取材に応じた。「(一般人なので)プライバシーは守ってあげたい」と死因や病名は明かさなかったが「数年前から看病していた」と明かした。

 米国で治療中の山形さんの危篤を知ったのは今月1日未明。生放送の日本テレビ系「ZIP!」(午前5時50分)出演のため自宅を出る直前だった。そのままスタジオに向かい、生放送に出演。放送中の午前7時ごろ、留守電を聞いて折り返すと「意識がなくなった」と報告があった。

 妻の連絡を待っていたかのように番組終了から数時間後に息を引き取ったという。亡くなる直前、病院にいた医師の計らいで、鈴木は携帯電話で夫に話しかけた。「意識はなかったですが、名前を呼びかけて『ありがとう』と。頑張ったねと。もう必死でした」。

 鈴木によると、山形さんは亡くなる1週間前に治療のため渡米。最後に交わした言葉は「じゃあね」だった。「これが今生の別れになるとは互いに思ってなかった」。手術はしておらず容体が急変し、突然の別れとなった。鈴木も見舞いのため8日ごろには渡米予定だった。「笑顔しか思い浮かばない。ありがとう」。葬儀・告別式は今日14日、同所で正午から行われる。

 ▼主な参列者

 渡哲也、安倍なつみ、高見沢俊彦、石田ひかり、恵俊彰、水谷豊、成宮寛貴、六角精児、川原和久、松本紀保、山西惇、真飛聖、尾野真千子、ユースケ・サンタマリア、鈴木雅之、千秋、谷原章介(順不同、敬称略)