5代目柳家小さんの孫でバレエダンサーで俳優の小林十市(44)が28、29日上演のダンスアクト「ハムレット・パレード

 ラスト・ダンス」(東京・新宿BLAZE)を最後にフランスに移住する。20代から世界的振付家モーリス・ベジャール氏率いる「ベジャール・バレエ・ローザンヌ」で活躍したが、腰を痛めて03年に帰国。俳優として舞台「エリザベス・レックス」やドラマ「プリマダム」に出演したが、04年に結婚したフランス人の妻と娘が南フランスに住み、別居が続いたことから「娘のため一緒に住みたい」と決意。

 公演は「ハムレット」の有名な独白を構成し、その心情に合わせたダンスも振り付けした。「僕の集大成にしたい。腰の状態も良く動けるようになったので、自分がつらいと思えるまでダイナミックな踊りも見せたい」。弟の落語家柳家花緑(41)も渡仏に賛成している。小林は「バレエ教師の国家資格は取った。自分の表現を模索した10年を無駄にしたくない。フランスでも舞台に立つチャンスはありそう」とフランスでの俳優デビューも視野に入れている。【林尚之】