巨人長嶋茂雄終身名誉監督(77)と昨年現役を引退した元ヤンキース松井秀喜氏(38)の国民栄誉賞に芸能界も沸いた。政府が2人に授与する方針を発表した1日、ゆかり深い芸能人も大喜び。タレントで千葉県議のプリティ長嶋氏(58)は1人祝賀会を開いた。

 長嶋茂雄氏のものまねで知られるタレントのプリティ長嶋氏は、歓喜のあまり「1人祝賀会」を行った。

 「自分が賞をもらうくらいうれしかった」と満面の笑みを浮かべたプリティ氏は、ケーキと花束を買い、千葉県市川市の事務所に持ち帰った。そして、巨人軍のユニホームを着て、01年に長嶋氏が監督を引退した時に購入した「引退記念ワイン」をついに開け、国民栄誉賞を1人で祝った。事務所で取材に応じ、「1人でふつふつと喜びをかみしめています」と感極まった表情で話した。

 この日仕事中、携帯電話にマスコミ関係者や知人から多数の着信が入り、朗報を知った。「本当にうれしかった。みんな『おめでとうございます』と言ってくれた」。

 82年、フジテレビ系「笑っていいとも!」で芸能界デビュー。長嶋氏のものまねとともに歩んできた。市川市議を経て11年4月、県議に初当選。政治にも真剣に取り組んでいるだけに「歴代の内閣はなぜ、これまで長嶋氏に授与しなかったのかとも思った。それだけに、私と同年代、長嶋さん世代でもある安倍晋三首相には感謝しています」と続けた。