音楽家長渕剛(56)が15年ぶりに連続ドラマの主題歌を手掛けることが18日、分かった。5月25日から放送が始まるNHK総合の土曜ドラマ「島の先生」(午後9時)の主題歌で、タイトルは「未来」。長渕はTBS系「とんぼ」(88年)、同「RUN」(93年)、フジテレビ系「しゃぼん玉」(91年)など数々の主題歌を担当してきたが、今回は、98年のテレビ朝日系「外科医・夏目三四郎」の「指切りげんまん」以来になる。

 「島の先生」は、仲間由紀恵(33)がヒロインの教師役を務め、鹿児島の離島にある小さな小中併設学校を舞台に、教師と子どもたちの成長の日々をハートフルに描くドラマ。長渕は舞台と同じ鹿児島出身で、11年の東日本大震災後、被災地の子供たちを故郷に招き触れ合った。12年末のNHK紅白歌合戦では、宮城・石巻市内の壊滅した門脇小から生中継で出演し、子供たちに「一生懸命生きてくれよ」と訴えかけ、「ひとつ」を熱唱した。NHKでは、長渕のそんな姿勢と今回のドラマがマッチすると主題歌を依頼。長渕は「15年ぶりとかは意識しないが、子供たちとの触れ合いを僕自身体験したので、やりがいがあるお話と思っています」と話す。

 「未来」は、ハーモニカとアコースティックギターによる長渕ならではの楽曲で、仲間は「『未来』を描いた歌詞とメロディーはゆったりと壮大なロケーションを背景にした温かいドラマにピッタリです」と話している。「未来」は、新曲として5月22日にリリースされる。