今日8日に18回目の命日を迎える“アジアの歌姫”テレサ・テンさん(享年42)のニューアルバムのジャケット・イラストを、漫画家弘兼憲史氏(65)が担当していることが7日、分かった。アルバム名は「テレサ・テン

 LOVER's~18のラブストーリー~黄昏のひととき、あなたを想う」で、今年生誕60周年を迎えたテレサさんの記念盤として6月26日にリリースされる。

 「課長島耕作」や「人間交差点」で知られる弘兼氏は、テレサさんの大ファンで、今もカラオケでテレサさんの楽曲を歌っているという。それに加え、中高年の恋愛を描いた代表作「黄昏流星群」(95年)とアルバムのコンセプトが合致し、制作のオファーを快諾。「この仕事をいただいたことは大変光栄でした。テレサさんのことがとても好きで、結婚したいくらいでしたから」と話している。

 同アルバムについて、関係者は「従来のファンに向けたベスト盤ではなく『もしも、今もテレサさんが歌っていたら』という視点で、現在を生きる女性たちに向けての楽曲を選んだ」という。「時の流れに身をまかせ」など大ヒット曲だけでなく、さまざまなラブソングが18曲収録されている。同日にはヒット曲とカバー曲の計38曲とライブ映像などによる「全曲集~ふたたび(再来)

 CD+DVD」もリリースされる。

 ◆テレサ・テン

 1953年1月29日、台湾生まれ。14歳で台湾・宇宙レコードからデビュー。「つぐない」「愛人」「時の流れに身をまかせ」で日本有線、全日本有線の2大有線大賞3連覇。中国の民主化運動に参加し、活動家としても注目された。95年5月8日にタイのチェンマイで休暇中に気管支ぜんそくで急死した。