食道がんの闘病から3月21日に復帰したものの、体調不良で番組出演をキャンセルしていた歌手やしきたかじん(63)が8日、再び無期限休養に入ることになった。所属事務所が、公式ホームページに「主治医による検査の結果、疲労による食欲不振や睡眠不足などから起こる体力の低下がみられ、しばらくの間休養を要するとの指示が出ました」と発表。この日の関西テレビ「たかじん胸いっぱい」の収録は欠席した。

 たかじんは2日夜、発熱などを訴え、3日以降の収録を中止。関係者によると7日に都内の病院で主治医の検査を受けたという。今後も引き続き主治医の診察を受けるが、食道がん除去手術の影響で免疫力が低下しており、休養は長期化するとみられる。

 1年2カ月ぶりに復帰したばかりだった。在阪レギュラー3本を再開した。しかし、復帰1カ月を過ぎたころに疲労の蓄積を訴え、術前の75キロから体重が10キロ以上減ったことを気にするようになった。番組スタッフからは「さらにやせたのではないか」と、心配する声も出ていた。

 明日10日には、読売テレビ「たかじんのそこまで言って委員会」の収録が行われるが、ヨットで太平洋横断に備え、4月21日放送分から休演している番組副委員長・辛坊治郎氏(57)の出演が決まった。同局によると、辛坊氏は「(たかじん不在なら6月8日の)出港までは出る」と話しており、今月末までの代役出演を視野に入れている。

 同番組には、たかじんと親交のあるフリーアナウンサーの宮根誠司(50)も出演経験がある。休養が長期化すれば、同局は宮根アナらの人選も含めて、次段階の調整に入る意向だ。【村上久美子】