「百獣の王を目指す男」として人気のタレント武井壮(40)が20日夜、都内でポルシェを運転中に、警視庁の捜査車両に衝突されていたことが23日、分かった。武井にけがはなく、「信号待ちをしていたら急にズドンと衝撃を受けたので、猛獣が突っ込んできたのかと思ってとっさにファイティングポーズを取りましたが、よく見ると警察車両がぶつかってました。体が猛烈に丈夫なのでけがは一切ありません」とコメントした。

 警視庁によると、事故があったのは、千代田区の麹町警察署前交差点。20日午後11時40分ごろ、新宿通りに出る2車線道路で、武井は信号待ちをしていた。道路左側は麹町署で、駐車場からバックで出てきた捜査車両が、ポルシェの左側に衝突した。武井、捜査車両を運転していた警察官にけがはなく、ポルシェの左側面がへこんだという。警察官が後方確認を怠ったことが事故原因とみられる。武井の仕事への影響はなく、23日もテレビ番組の収録に参加したという。

 武井は、陸上の10種競技の元日本チャンピオン。100メートル記録10秒54はいまだに破られていない。現在はアスリートタレントとして活躍しており、「ぶつかったのが生身の僕じゃなくて良かったと思います。生身の僕なら警察車両が大破していたかもしれないので。不幸中の幸いですねえ」と話している。