警視庁渋谷署は7日までに、合成麻薬を使用したとして、麻薬取締法違反の疑いで元俳優清水健太郎(本名・園田巌)容疑者(60)を逮捕した。清水容疑者は過去に覚せい剤取締法違反やひき逃げなどの疑いで逮捕されており今回が7回目。渋谷署によると「使用したが、違法なものとは思わなかった」と容疑を否認している。逮捕容疑は5月ごろ、東京都内か近郊で合成麻薬を使用した疑い。

 渋谷署によると、清水容疑者は5月22日午後4時ごろ、東京・渋谷区道玄坂2丁目の路上で肩を大きく左右に揺らしながら歩き、目もうつろな様子だった。挙動不審に思ったパトロール中の警察官が職務質問し、任意で同行を求めた。これに応じた清水容疑者の採尿を実施した後、東京・台東区内の自宅に帰したが、鑑定した結果、合成麻薬の陽性反応が出たため、今月6日に自宅で逮捕した。同署では、合成麻薬の入手経路などについて詳しく調べている。

 清水容疑者は76年に歌手デビューし、「失恋レストラン」がヒットした。