嵐が今年も大規模ツアーを行う。6月30日、東京ドームでイベント「嵐のワクワク学校2013」を開催し、ステージ上で発表した。11月から5大ドームツアーを開催。ツアーに先駆け、リクエストアワー形式の東京・国立競技場公演(アラフェス)を9月21、22日に開催する。国立公演と全国ツアー動員数は、昨年と同じで嵐として最多の計87万人。人気の高さは抜群の安定感を誇っている。

 授業が終了すると、櫻井翔(31)が「先生たちからお知らせがあります」と切り出した。発表内容は国立競技場公演の日程、全国ツアー開催、今秋に約1年ぶりのアルバムをリリースすることの3点。瞬間、大歓声が上がり、「楽しみに待っていて~」と呼び掛ける松本潤(29)の声がかき消された。5大ドームツアーは5度目、年間1組しか許可されない国立競技場公演は、今年で6年連続。国立公演は20年東京五輪招致に向けた改修工事に入るため、改修前最後の公演となる。

 近年、嵐人気は抜群の安定感を見せている。CM契約はグループ、個人を含めて25社に上る。グループとしてレギュラー番組を持ちながら、5人全員が連続ドラマや映画の主演を務めるようになった。誰もが国民的人気を認める活躍を続けている。

 「ワクワク学校」も嵐の定番イベントとなりつつある。東京ドーム、7月の京セラドーム大阪で開催し、受講生は24万6000人。白衣姿の5人が交代で教壇に立ち、30分ずつ授業を担当する形式は昨年同様。メンバーと4万5000人が熱心にメモを取った。大掛かりな演出はなく、歌唱は校歌以外ないが、チケットはコンサート同様の激しい争奪戦。ライブより安い4000円のチケット料金以外でも、この集客力の要素はいくつか考えられる。

 まず、普段見られない素の部分が、生で見られることが大きい。二宮和也(30)は睡眠をテーマにした「スヤスヤの授業」を担当。松本が自宅で使用する同型のベッドや布団をステージに用意。松本は普段着ているパジャマを持参し、枕を抱いてベッドに寝ころぶと、喜びの悲鳴が上がった。子供から大人まで興味をひくテーマを選び、それぞれの言葉で分かりやすく丁寧に説明するのも一因。親子席は嵐の通常ライブの3~4倍に拡大された。

 イベントは約3時間。会場を1周しながら、大野智(32)や相葉雅紀(30)ら全員が笑顔で「楽しかったよ」と手を振った。櫻井は「国立でまた会おう!」と呼び掛けた。一昨年に始めた新型イベントの定着を成功させ、今年も大規模ツアーに臨む。【近藤由美子】◆嵐の国立競技場公演と全国ツアー日程◆▽嵐(アラ)フェス(14万人動員)9月21日

 東京・国立競技場

 

 22日

 東京・国立競技場▽ARASHI

 LIVE

 TOUR

 2013(73万人動員)11月8日

 ナゴヤドーム

 

 

 9日

 ナゴヤドーム

 

 10日

 ナゴヤドーム

 

 15日

 札幌ドーム

 

 16日

 札幌ドーム

 

 17日

 札幌ドーム

 

 22日

 京セラドーム大阪

 

 23日

 京セラドーム大阪

 

 24日

 京セラドーム大阪12月12日

 東京ドーム

 

 13日

 東京ドーム

 

 14日

 東京ドーム

 

 15日

 東京ドーム

 

 20日

 福岡ドーム

 

 21日

 福岡ドーム

 

 22日

 福岡ドーム※国立公演+全国ツアー動員数=合計87万人