土屋アンナ(29)の初主演舞台「誓い~奇跡のシンガー」が公演中止となった問題で、制作側が原案の「日本一ヘタな歌手」著者である浜田朝美さん(31)に対して「(舞台化の)同意書を書いてほしい」と再三求めていたことが1日、分かった。

 浜田さんは自身のブログで「舞台化を許可していない」と発言したが、浜田さんの代理人の弁護士によると、5月に浜田さん、演出家の甲斐智陽さん、出版した光文社の担当者、代理人の4人で会った時に「舞台化に異議はない」と伝えていた。その際に文書化はしていなかったが、7月16日の同舞台プレミアライブにも浜田さんが姿を見せた後、甲斐さんから代理人に「(舞台化の)同意書を書いてほしい」と要求があったという。

 土屋は、同日に浜田さんから「舞台化を承諾してない」と聞かされており、制作側に「原案の作者の固有の権利に万全の配慮を尽くしてほしい」と要求。その後、稽古に参加しなくなった土屋を、制作側は同意書を提示することで納得させようとしたとみられる。

 また土屋の関係者は、土屋が稽古に参加しなかったのは「脚本では主人公が亡くなる内容で、病と闘ってきた浜田さんに失礼」と怒ったことが1つの要因と指摘しているが、甲斐さんはこれに反論。「主人公は死んではいない。倒れるだけです。倒れて、幕が閉じる予定だったが、死を連想されるので、倒れるのもやめた。それも土屋側に伝えてある。そもそも脚本を読んで土屋側は出演契約をした」と主張している。