タモリ(68)が司会を務めるフジテレビ系バラエティー「笑っていいとも!」(月~金曜正午)が、来年3月いっぱいで終了することが22日、番組内で電撃発表された。

 94年10月から2年半「いいとも青年隊」を務めた、あさりどの堀口文宏(39)と川本成(39)も驚きを隠さなかった。スタッフによると、タモリが歴代青年隊の中でも印象に残るコンビとして名前を挙げたことがある2人が出演当時、日課にしたのはタモリの肩もみだった。午前10時半に必ずアルタ入りするタモリは、会場最前列に座り、スタッフが演じるリハーサルを確認。2人が交代でもんだ。時には深酒の影響でサングラスの下の頬が赤らんでいることも。「ちょっと飲み過ぎたかな。どうらん(テレビ出演用の化粧)を厚く塗らないとな」と静かに笑っていたという。

 付き人が寝坊した時は自分でタクシーに乗り、時間通りにやってきた。一方で週末のゴルフなどに遅刻すると「仕事でオレに迷惑かけるのはいいけど、遊びの時、人に迷惑をかけるな」と怒っていたという。

 ある日、堀口が寝坊し、放送20分前に到着。CM中に落ち込んでいると舞台裏から出てきて観客に「堀口は遅刻して落ち込んでます」とネタにした。翌日謝ると「反省するな。毎日出演しているのはオレと青年隊だけ。日々反省していたら追いつかない。失敗は笑いにするぐらいでいい」。好きな言葉は「適当」と言い切った。

 結局2年半、1度も怒られなかったと言いながら川本が思い出した。「番組後ゴルフの打ちっ放しでは厳しかった。『もっと腰回せ』って怒られました」。仕事は適当、遊びは厳しくこそ、タモリ流の秘けつのようだ。【久我悟】