テレビ朝日の開局55周年を記念した2夜連続のスペシャルドラマ「オリンピックの身代金」(11月30日、12月1日、いずれも午後9時放送)の制作発表が10月31日、都内の同局で行われ、主演の竹野内豊(42)ら出演者が出席した。

 直木賞作家奥田英朗氏の同名人気小説の初ドラマ化。64年東京五輪を成功に導こうとした刑事たちの活躍を描く。収録も国内数十カ所に加え、韓国でも行われた。出演者も主役級の俳優が顔をそろえた。竹野内は「50年前の五輪が題材なので、当時の背景などを再現できるか不安もありましたが、国内外でロケをして大きなスケールのドラマに仕上がりました」と自信を見せた。

 会見には、松山ケンイチ(28)黒木メイサ(25)ら若い世代に加え、東京五輪当時、学生だった俳優陣も出席。四国の中学生だった大杉漣(62)は「観音開きのテレビが来て、近所の子供たちが集まって見た記憶がある。アベベ選手がはだしで走ったり、東洋の魔女や円谷(幸吉)選手が活躍したのを覚えています」。

 当時16歳だった泉谷しげる(65)も「これがきっかけで日本が変わった。笹野(高史)さんとそういう話をしてたら、横で松山ケンイチはポカンとしてた」と明かして笑いを誘った。