【韓国・高陽市=今西孝江】東方神起がデビュー10周年を迎え26、27日の2日間、一山KINTEXでコンサートを開催した。デビュー曲から来年1月にリリースする新アルバム収録曲まで全21曲を披露し、10年間のグループの歩みを振り返った。「東方神起はこれで終わりじゃない。20年も行きましょう!」と呼び掛け、変わらぬ活躍を誓った。

 「10年という長い時間を共有してきた皆さんは家族です」「そして東方神起のもう1人のメンバーです」。チャンミン(25)とユンホ(27)から次々飛び出す感謝の言葉に、会場は大きく揺れた。

 「タイムスリップ」と題したコンサートは、学生服姿で歌うデビュー曲「HUG」から来年1月に韓国で発売する最新アルバム収録曲まで、バラエティーに富んだ21曲で構成された。ユンホは短パンのサンタ姿でカートに乗り、自作曲「Santa

 Revolution」を披露し、チャンミンは腰に馬の着ぐるみを付けて韓国のデュオNORAZOのヒット曲「野生馬」を熱唱。趣向を凝らした演出が続いた。

 10年前の03年12月26日、東方神起は誕生した。すぐトップグループに躍り出た。05年には日本進出。小さなホールから日本武道館、東京ドームへとライブ会場を広げ今夏には海外アーティストとして初めて日産スタジアムに立った。

 2010年に活動休止を余儀なくされたが2人で再始動。ライブ前の会見でユンホは「本当に頼もしく、彼がいることで自信も湧きます」。チャンミンも「小さなケンカはありましたが、いつもそばにいてくれることがどんなに頼もしいか。ずっと一緒にやっていきたい」。互いへの信頼の言葉が深い絆を感じさせた。

 日本からも多くのファンが駆けつけた。2人が大好きなアニメ「ワンピース」の主題歌「ウィーアー!」や「OCEAN」など日本におけるライブ定番曲で喜ばせた。ユンホは「日本でもライブツアーでごあいさつできると思います。日本のアルバムの作業も最後の段階なので期待していてください」と日本のファンにもメッセージを送った。

 東方神起10歳のバースデーパーティーの最後にユンホは高らかに宣言した。「皆さんが東方神起の船に乗ってくれるなら僕たちはずっと走り続けるので期待していてください!」。「トンバンシンギ!」「とうほうしんき!」と叫ぶファンの声援が重なった。