<NHK紅白歌合戦リハーサル>◇30日◇NHKホール

 今日31日に行われる第64回NHK紅白歌合戦(午後7時15分~同11時45分)の通しリハーサルが東京・NHKホールで行われた。紅組司会の綾瀬はるか(28)が東日本大震災復興チャリティーソング「花は咲く」歌唱リハーサル中に緊張のあまり泣いてしまった。

 出場歌手とともに東日本大震災復興チャリティーソング「花は咲く」を歌うリハーサル。綾瀬の独唱から始まり、後方にいる100人以上の出場歌手がコーラスする構成だ。「すみません、お歌をステージで歌うのが初めてで、放送事故になるかもしれませんが、よろしくお願いします」とプロ歌手たちに頭を下げてから歌い出した。

 すぐに瞳が潤み始め、途中で自分の音程のズレにふき出しそうになったり、歌詞につまる場面もあったが何とか歌い終えた。歌唱後に右ほおを大粒の涙が流れ落ちた。「どうしよう、勉強します」。手で顔を覆いながら「ごめんなさい。緊張しすぎて涙が出ました。すみません、本番はちゃんとやります」。2回目のリハーサルでは音程を外すことなくしっかりと歌いきり「ふふふ」とほっとした笑みを浮かべた。

 ハプニングは、まだあった。審査結果発表のリハーサルでは、箱から紅組の勝ちに投じられたボールを客席に下手で投げ入れた。途中、なぜか勢いよく後方に飛び出してしまい、真後ろにいた北島三郎にぶつかりそうになり、驚いた和田アキ子と木村拓哉が顔を見合わせていた。流行語大賞にもなった滝川クリステルの「お・も・て・な・し」ポーズで白組司会の嵐の曲を紹介をする場面では、本来とは逆方向に腕を動かしてしまい、最後にあわてて修正した。

 それでも終了後は「司会はだいぶ、つかめました」と自信を見せた。本番に向けた歌については「頑張ります。緊張で心臓が飛び出そう」と話した。

 前日29日は深夜3時まで白組司会の嵐やスタッフと入念に打ち合わせを行った。この日は午前9時に嵐と一緒にホール内の神棚前でおはらいを受けて気合を入れた。ドタバタ続きだったこの日のリハーサル。果たして無事に本番を終えることができるのか。天然キャラの綾瀬の司会ぶりに注目だ。【横山慧】