檀れい(42)とSMAP稲垣吾郎(40)が共演するフジテレビ系連続ドラマ「福家警部補の挨拶」(14日スタート、火曜午後9時)の試写会が12日、東京・台場のシネマメディアージュで行われた。作家大倉崇裕氏の同名推理小説が原作。初の刑事役となる檀は、相手をしつこく追い込む変わり者の刑事、福家警部補を演じる。檀は民放連ドラ初主演。この日は緊張気味の檀を、イベント経験豊富な稲垣がフォローして盛り上げた。

 檀が出席者全員に「取り調べ」と称した質問をする際、稲垣は自ら回答者にマイクを差し出し、柄本時生(24)にはマイクの向け方も指示した。落ち着かない様子の柄本に時々突っ込みを入れたり、檀には「僕にちゃんと興味持ってくださって聞いてます?」と真顔で迫った。イベント内容について「いいですね、この茶番劇みたいなの」と自虐的な言い回しで笑わせ、「僕もすごい楽しいです!」と言うなどして何度も観客を笑わせた。

 主人公の福家警部補は頭がボサボサの設定。「福家さんは頭がボサボサですけど、僕は髪を1本も乱さないでやりたいと思っています。このスタイルを崩したくないですよ」。普段から髪の乱れを気にする稲垣の本音ともつかない“挑発”に、檀も思わず噴き出しながら「崩させたいです!」と応じて抜群のチームワークを印象づけた。

 稲垣は福家警部補にとって堅物の上司という設定で目の上のたんこぶ的存在。「最近変わり者の役しかこない。普通のお父さん役をやってみたい」とボヤキながらも「おいしいと思ってますね」としっかり本音ものぞかせた。