元TBSアナウンサー山本文郎(やまもと・ふみお)さんが26日午前2時6分、千葉県内の病院で肺胞出血のため亡くなったことが関係者の話で分かった。79歳。「文(ブン)さん」の愛称で呼ばれ、親しみやすい語り口でワイドショー司会などを務めた。

 由美子夫人によると、山本さんは今月19日まで司会などの仕事をこなし、20日には東京・銀座に一緒に出掛けたほど元気だった。だが21日深夜、背中や胸の痛みを訴え、病院に行った。検査の結果、肺胞出血と診断され、入院したという。

 血を吐くなどの症状はあったが入院中意識はしっかりしており、由美子さんに対し「帰るよ、オレ」と明るく言うなどしていたという。ただ25日夜、容体が急変した。葬儀・告別式は親族だけの密葬で行い後日、関係者らによってお別れの会が開かれる予定という。

 ◆山本文郎(やまもと・ふみお)1934年(昭9)12月23日、東京・小石川生まれ。57年に早大卒後、ラジオ東京(現TBS)入社。「テレポートTBS6」「モーニングEye」などでキャスターを務め、人気を博した。94年にTBSを定年退社し、個人事務所「オフィスぶん」設立。96年フリーに。97年元日に脳梗塞で妻を亡くし、08年に31歳年下の女性と再婚。芸能界最高齢の再婚だった。