歌手平井堅(42)が約2年ぶりの新シングルで安室奈美恵(36)とコラボレーションすることが9日、分かった。「グロテスク

 feat.安室奈美恵」(4月2日発売)で、平井にとっては初のコラボシングルとなるデュエット曲。平井の熱望によって実現した2大アーティストの共演は、大きな注目を集めそうだ。

 来年デビュー20周年を迎える平井の通算36枚目、そして12年5月以来、約2年ぶりとなる新シングルは、誰もが驚く内容となった。

 きっかけは、1通の手紙だった。04年に歌番組で共演してから平井が安室のコンサートを訪れたり、新作を必ずチェックするなど親交があった。「僕のキャリア初のコラボレーションシングル。どうせやるなら強いもの、2人並んだ絵がキャッチーな方を想像した時に、真っ先に浮かんだのが安室奈美恵さんでした」と13年初頭に手紙を送り、共演を熱望。ラブコールが実り大型コラボが決まった。

 制作には、約1年の月日が費やされた。作詞は平井が担当。楽曲デモは国内外問わず100曲以上集められ、昨秋にレコーディングが行われた。平井は「常に映像や写真をイメージしながら制作を進めた、言うなればビジュアルシングル。多くを語らず、ストイックに歌と踊りを磨き続ける彼女と何を歌うべきかと熟考した結果、この『グロテスク』が完成しました」と説明する。

 人間が持つ本音をつづったストレートな表現が多い歌詞で、濃厚なポップチューンのデュエット曲に仕上がった。「人間の奥底に潜む負の感情、建前に覆われた本音を僕と安室さんがサビで交互にぶつけ合う、まさに1対1の人生尋問になっています。生きることに葛藤し、格闘する全ての人への、僕なりの少々ゆがんだ応援歌です」。安室も「平井さんにとって初のコラボレーションシングルに参加させていただいたこと、とても光栄です。歌詞の奥深い世界観を女性側から表現することで、より多くの方にその魅力を伝えることができればうれしいです」とコメントしている。

 同時に、恒例のライブ「Ken’s

 Bar」15周年公演第4弾が、5月28日にさいたまスーパーアリーナで開催されることが決定。デビュー20周年に向け平井はさらに加速している。