タレント松居一代(56)が昨年、人知れず世界の富豪が集結するシンガポールに移住していたことが6日、分かった。既に日本に戻っているが、松居自身が「4月から11月まで移住していました」と明かした。

 きっかけは風水で財布交換の場所に同国を選んだことだった。「25年ぶりの訪問でしたが、肌で感じたすさまじいエネルギーにあやかりたい」と移住を決意。優秀な弁護士をパートナーに、同国最高クラスの就労ビザを取得した上で、貿易会社も設立したという。

 「勢いを象徴するマリーナベイサンズの対岸に建つ高層マンションに住み、ものすごい夜景を毎日見ていました。不動産価格は日本の4~5倍。10人に1人が億万長者で自然に人脈が広がっていきました」

 空前の好景気にわく同国は、英紙エコノミスト調査部門が今年3月に発表した「世界で最も生活費の高い都市ランキング」で東京を抜いて1位。一方で税金が低額なこともあり、世界の富豪が続々と集結している。しかし、マツイ棒、圧力鍋など22商品プロデュースと投資で、推定100億円超の資産を築いた松居は「税金は無関係。ただ、夢は日本人魂を持って米国でのテレビショッピングを実現させることなので、日本から米国を目指すべきと思い直し、会社もたたんで日本に戻りました」と話した。

 約7カ月間、夫の俳優船越英一郎(53)とは別居していたが、「そのことも含めてシンガポールでの経験は、いい予行演習になりました」と振り返っている。