32年続いた「笑っていいとも!」の後番組として、今月1日に始まったフジテレビ系「バイキング」(月~金曜午前11時55分)が、早くも難破寸前だ。9日の平均視聴率が10日、3・1%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)と、平成に入ってからフジテレビの同時間帯での最低視聴率を記録した。

 「笑っていいとも!」は、3月の平均視聴率を7・6%で終了。「バイキング」は初回の1日を6・3%で船出したが、2日に5・6%に下げ、3日に5・9%に上げたが、その後は右肩下がりだ。

 9日は、水曜日担当のおぎやはぎが2回目の司会だったが、前週の5・6%から2・5ポイントもダウンした。それ以上に深刻なのは3・1%が、ビデオリサーチで視聴率がコンピューターに保存されるようになった1989年(平元)以降、同局の月~金正午帯で最低記録ということだ。これまでの同最低記録は、昨年10月22日に「笑っていいとも!」の終了が発表されてから約1カ月後の11月20日で3・9%。テレフォンショッキングのゲストは高橋克実だった。それ以前、データが書類で保存されている時代では、82年10月15日のタレント三波豊和がゲストの回の2・8%が最低。最高は田原俊彦(53)がゲストだった88年4月29日の27・9%だ。

 「半径500メートルの日常をエンターテインメントにする」をコンセプトに始まった「バイキング」だが、早々に大きく進路変更を強いられそうだ。