歌舞伎俳優市川海老蔵(36)が26日、千葉・成田市の成田山新勝寺で行われた「12代目市川団十郎一周忌追悼会」で市川宗家を継ぐ決意を涙ながらに語った。

 妻の小林麻央(31)、長女麗禾ちゃん(2)、公の場で初披露の長男勧玄くん(1)と一家がそろい、後援会や関係者約480人が参列。父団十郎氏の遺影に向かい「どこにも逃げず、父と一緒に宗家を受け継ぎたい」と決意表明し、あいさつでは「あまり泣かなかったのに今日はダメです」と何度も声を詰まらせた。

 麗禾ちゃん、勧玄くんも手を合わせ、海老蔵は「(市川宗家ゆかりの成田山新勝寺に)初めて娘、せがれを連れてきて、父がこの世からいなくなったことを痛感しました。父が35年注ぎ込んだ愛情を勧玄に伝えたい」と話した。法要は生前の団十郎氏の願い。「荷が下りた。父も喜んでいると思う」。5月の歌舞伎座で父に最後に教わった「勧進帳」「幡随長兵衛」に出演。「日に日に大きく、近くなっている」父への思いを胸に舞台に上がる。