NHKは12日、16年大河ドラマが、戦国時代の武将真田幸村を主人公にした「真田丸」に決まり、脚本を三谷幸喜氏(52)が手掛けると発表した。関係者によると、俳優堺雅人(40)が、真田幸村を演じることが濃厚という。

 真田丸は、幸村が「大坂の陣」で築いたとりでの名前。戦国時代の荒波に立ち向かう真田家を一艘(そう)の舟に例え、タイトルとなった。物語は、幸村が知力と武勇、努力を武器に、的確に時代と人を読み、家族とともに戦国の世を必死に生き抜く姿を描く。

 幸村役として最有力候補とされる堺は、04年の大河ドラマ「新選組!」や08年「篤姫」で好演しており、NHK側の信頼は大きい。「新選組!」は三谷氏が脚本を手掛けたこともあり、三谷氏とも気心が知れている。

 昨年7月期放送で大ヒットした主演のTBS系連続ドラマ「半沢直樹」では、戦国時代と同様、荒波にもまれる銀行を舞台に、目上の敵に対し、劣勢の中、強い意志と知力を武器に生き抜く主人公を熱演。幸村は適役という印象だが、NHK広報部は「まだ何も決まっていません」としている。