覚せい剤取締法違反(所持)容疑で逮捕され、否認を続けていたCHAGE

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 ASKAのASKA容疑者(56)が一転して容疑を認め、覚せい剤の所持と使用を認める供述を始めたことが23日、分かった。週明けにも同法違反(使用)の疑いで再逮捕される見込みになった。今後は、違法薬物に手を染め始めた時期が焦点になる。

 ASKA容疑者が、ついに落ちた。週刊文春の覚せい剤使用疑惑報道から約10カ月、逮捕されてから6日。警視庁組織犯罪対策5課の調べに、覚せい剤を隠し持っていたことを認め、「覚せい剤を使ったことがある」と使用も認める供述を始めたことが判明した。

 自宅から覚せい剤の粉末、MDMA約90錠、ガラス製の吸引器、尿検査での陽性反応…。さらにこの日は、毛髪鑑定でも陽性反応が出ていたことが分かった。外堀、内堀も埋まった状況での自供だった。

 ASKA容疑者と知人の会社員、栩内(とちない)香澄美容疑者(37)は、東京都港区の栩内容疑者の自宅マンションで覚せい剤を所持したとして、17日に逮捕された。同マンションを出てきたところ、捜査員に任意同行を求められると素直に応じたものの、調べに対しては「私は今までに覚せい剤を所持したことはありません」と容疑を否認。昨夏から昨秋にかけて週刊文春に疑惑を報じられても、反論していたのと同様に、「使っていたのはアンナカ」と訴え続けていた。

 ASKA容疑者が落ちたことで、今後は、同容疑者がいつから違法薬物に手を染め始めたか、が焦点になる。検察側は起訴するにあたり、その点も徹底的に取り調べるとみられる。

 チャゲアスは、1989年(平元)秋に、初めてロンドンでレコーディングをした。ASKA容疑者は生活拠点をロンドンに移し、制作活動に専念した。このころから、違法薬物を使用し始めたとの情報もある。裁判でそれが明かされると、代表曲の「SAY

 YES」(91年)も「YAH

 YAH

 YAH」(93年)も、薬物の力を借りて作られた可能性も浮上し、ファンにもさらなる動揺が広がることは必至だ。

 一方で、栩内容疑者は容疑を否認し続けている。同容疑者の毛髪からも陽性反応が出ているが、態度は変わっていないようだ。<ASKA容疑者の覚せい剤疑惑の経過>

 ◆13年8月1日

 週刊文春が「シャブ&飛鳥の衝撃」と題した記事で、ASKA容疑者がガラス製のパイプで覚せい剤を吸引するところを暴力団員に盗撮され、脅されていると報じた。所属事務所はHPで「報道の内容は事実に反しており、大変遺憾」と反論。

 ◆同7日

 盗撮映像を見た同容疑者が「お前がそのつもりなら、あらゆる手を使ってつぶしてやる」と、逆に脅したと週刊文春に報じられた。

 ◆9月27日

 同容疑者が公式サイトで「記事にあるようなことは一切やっていませんし、あのような言動、行動に関しても一切ありません」と疑惑を否定。

 ◆10月9日

 同日発売の週刊文春で、使用していたのは覚せい剤ではなく、アンナカだったと同容疑者が主張。一方で、あわせて報じられた暴力団員との交際は認めた。

 ◆同10日

 事務所が公式HPで「(記事は)本人が承諾したものではない」などと主張。同時に同容疑者の活動自粛も発表した。

 ◆14年5月17日

 覚せい剤取締法違反(所持)容疑で警視庁が同容疑者、知人の栩内容疑者を逮捕。ともに容疑を否認。

 ◆同18日

 警視庁が両容疑者を東京地検に送検。

 ◆同20日

 ASKA容疑者が「俺は最初からアンナカだと聞いていた。覚せい剤は持っていない」と否認していることが判明。

 ◆同23日

 同容疑者が、覚せい剤の所持と使用を自供。