アントニオ猪木のものまねで知られるタレント春一番さん(本名・春花直樹)が3日、肝硬変のため都内の病院で死去した。47歳だった。葬儀、告別式の日程などは未定。

 所属事務所によると、前日2日夜、自宅でお酒を飲んで就寝したが、翌朝午前6時ごろ、妻が目を覚ますと春さんの呼吸が止まり、体が冷たくなっていたことに気付いたという。病院に救急搬送されたが、帰らぬ人となった。

 春さんはもともと体が弱く、2005年に腎不全を患って入院し、長期療養生活を送っていた。その後も骨粗しょう症などを患うなど、満身創痍(そうい)の状態だったという。定期健診を3カ月に1度ペースで受けるなど健康にも留意していた。最近も企業のイベントや結婚式の余興など、週末を中心に仕事のスケジュールを入れていた。先月29、30日も名古屋で仕事をこなしていた。同じ所属事務所のエスパー伊東(53)も、あまりの突然の死にひどく落ち込んでいるという。

 春さんは、猪木のものまねで00年頃から注目され、数々のバラエティー番組に出演。今月1日に更新したブログには「なんだかんだいって、この調子で2020東京オリンピックまでヨボチョ~とかいいながら生きてる予感ですな」などとつづっていた。

 ◆春一番(はるいちばん)本名・春花直樹。1966年(昭41)8月13日、神奈川県生まれ。85年、片岡鶴太郎に弟子入り。3年間の付き人を経て、88年NHKドラマスペシャル「翼をください」でデビュー。アントニオ猪木のものまねで、バラエティー番組などに多数出演。趣味はプロレス観戦、旅、酒。175センチ。