4月に亡くなった作家、渡辺淳一さん(享年80)のお別れ会が28日、都内で行われ、関係者700人が参列した。

 女性の情念を描き続けた作家だけに映像化作品に出演した女優陣からは艶やかなエピソードばかりが明かされた。

 女優の三田佳子(72)は「実体験を作品にされているとおっしゃって。『先生、体がもつの』と申し上げたことがあります。ご家族も作品のためにそれを許されていたんでしょう」。代表作「失楽園」に主演した黒木瞳(53)は「先生の書かれる世界は強烈で、演じていると日常生活とのコントロールが利かなくなるくらい。最後に酌み交わしたのは私のために用意してくださった(高級ワインの)シャトーマルゴーでした。ニクい方です」。

 名取裕子(56)は「描かれるのはエロスですが、花咲かじいさんみたいに周囲の女性の心に花を咲かせる方でした」。ほかに川島なお美、秋吉久美子、歌手の八代亜紀らも参列、生前の「華やかさ」を思い起こさせる異色のお別れ会となった。