演歌歌手氷川きよし(36)の暴行騒動が18日に明らかになったことを受け、プロ野球ソフトバンク細川亨捕手(34)が19日、第1打席での登場曲にしていた氷川の「きよしのズンドコ節」を、当面使用しないことを明かした。「(騒動は)ニュースで見ましたよ。曲は使わない方がいいでしょうね…。しばらくはやめておきます」。実際にこの日の西武戦では、通常第2打席で使用するシクラメンの「僕の宝物」を第1打席に使用した。

 細川は、西武時代から同曲を愛用してきた。「顔が似ている」と言われたことがきっかけで、氷川から激励メッセージが届いたこともあり、細川の打撃は「ズンドコ打法」とも呼ばれてきた。

 騒動が思わぬ余波を及ぼした形だが、取材によると、氷川は今年4月、岡山市内のホテルのエレベーター内で、当時マネジャーだった20代男性の頭をカバンで複数回殴り、足を蹴るなどした。マネジャーは退社し、氷川を刑事告訴していた。関係者によると、氷川側は暴行を認め、既に示談が成立している。

 18日にフジテレビは「警視庁が氷川を暴行容疑で書類送検する」と報道。元マネジャーが氷川側に対し、暴行について1億~2億円の口止め料を要求したとして、恐喝未遂容疑で近く書類送検されるとも報じたが、氷川の事務所は、公式HPで「暴行の事実はございません」と説明している。