前代未聞の“珍”始球式が行われた。「東アジア文化都市2014横浜」広報親善大使を務める6人組アイドルグループ、でんぱ組.inc(以下=でんぱ組)が30日、横浜スタジアムで行われたDeNA-巨人戦の始球式に登板した。

 DeNAのユニホームにオリジナル背番号を付けてマウンドに立った6人は、担当色のグラブをはめ、時間差で高城俊人捕手へ次々と投球。「消える魔球」を宣言していた3番手の古川未鈴は、三塁側へ大きくそれる大暴投で、バックスクリーンの大型モニターから球が消えた。古川は「これぞ、消える魔球です!!」とドヤ顔で語った。

 5番手の夢眠ねむは、女性では珍しいアンダースローを披露。球場MCが「おおっ!!

 アンダースローです」と紹介し、約3万人の来場者から「オーッ」と大歓声が上がった。両チームの選手らもベンチから食い入るように見ていた。

 相沢梨紗を除くメンバー5人は、試合前にDeNAの守護神、三上朋也投手からボールの握り方や投球動作を学んでいた。「本番もこの調子で投げれば大丈夫です」と太鼓判を押され、相沢もノーバン投球で健闘した。「運動が不得意」を公言する6人中3人がノーバン投球をしたことに、相沢は「100点満点ですね」と胸を張った。

 始球式前には、でんぱ組のミニライブも行われ、立ち見席が販売されるほどの大盛況となった。