ジャニーズ事務所所属のタレント山下智久(29)が22日、都内で行われた主演映画のイベントで、器物損壊の疑いで被害届を出されて書類送検された件を謝罪した。客席を埋めたファンに向かって「この場を借りておわびします」と神妙に頭を下げた。関係者によると、トラブルは既に話し合いで解決しているという。

 山下は、黒のスーツに白シャツ、ネクタイを締めて登壇した。硬い表情のまま「今回の僕の行動でたくさんの方にご迷惑、ご心配お掛けしたこと、この場を借りておわびします」と謝罪した。さらに「これからも自分の立場をわきまえて、日々精進していきたいと思いますので、どうぞよろしくお願いします」と言って深く頭を下げた。

 今年6月、東京・六本木の路上で知人と一緒にいた時に口論になった通行人の女性の携帯電話を持ち去ったとして、器物損壊の疑いで被害届を提出された。前日21日に警視庁麻布署が、捜査書類を東京地検に送付したばかり。不起訴となる見通しだが、トラブルがあったことは事実。本来ならこの日のイベントは、公開中の主演映画「近キョリ恋愛」のヒットの喜びをファンと分かち合うための舞台あいさつだったが、一転して謝罪の場となった。

 映画は公開から2週連続で興行収入ランキング1位と絶好調。山下もこの日、「涙が出るほどうれしい。今まで何度か映画やらせてもらいましたが、1位になったことがなかった。また1つ夢がかないました」と心境を明かした。

 さらにこの日は、映画で共演したジャニーズWESTの小瀧望(18)とハロウィーンを前に仮装イベントで盛り上げる企画もあったが中止になり、舞台あいさつも1人で行った。

 それでもファンの温かい拍手に迎えられた。「皆さんにご心配を掛けてしまったことを深く反省しなきゃいけないと思うのと同時に、たくさんの人に見守っていただいているのを感じました」と神妙な表情で感謝を口にした。

 所属事務所の関係者はトラブルについて「(女性とは)話し合いで円満に解決しています。本人には厳重注意しました」と話した。CMスポンサーなどにも報告を済ませており、降板の話は出ていないという。