俳優田宮二郎さん(享年43)の次男で俳優の田宮五郎(たみや・ごろう)さん(本名柴田英晃=しばた・ひであき)が6日未明、くも膜下出血のため、都内の病院で亡くなった。47歳だった。葬儀・告別式は8日に兄の俳優柴田光太郎(48)や、五郎さんと同居していた女優浅野ゆう子(54)ら近親者で済ませた。

 田宮さんは、今月2日早朝、都内の自宅でくも膜下出血の再発で倒れた。発見した浅野が呼んだ救急車で病院に搬送されたが、意識が1度も戻ることなく、6日未明に、浅野にみとられて息を引き取った。関係者によると、浅野は憔悴(しょうすい)しており、コメントなどを出す予定はない。田宮さんと浅野は婚姻届を出すことはなかったが、事実婚の関係だった。

 田宮さんは、ドラマ「白い巨塔」で知られ、78年に猟銃自殺した田宮二郎さんの次男。料理人などを経て39歳だった06年に俳優デビューし、同年のNHK大河ドラマ「功名が辻」に黒田長政役で出演した。

 浅野とは07年から交際を始め、10年から浅野の自宅で同居生活をスタートさせた。田宮さんは12年4月にくも膜下出血で倒れ、同7月にリハビリ専門病院に転院し、同12月に退院。浅野はその間も献身的に看病し、同6月に交際が判明した際には「良き理解者である田宮さんは今、『生きていきたい』と前向きに信念を持ち、懸命に病と闘っております」とコメントした。

 関係者によると、リハビリを続ける田宮さんは復帰の意欲を見せ、回復の兆しも見えていたという。