今月10日に亡くなった高倉健さん(享年83)と09年に亡くなった俳優森繁久弥さん(享年96)の交流が明らかになった。22日、東京・小田急千歳船橋駅前に森繁さんの胸像が設置され、除幕式に出席した森繁さんの次男建(たつる)さん(71)が、取材陣に説明した。

 「(高倉さんは)本当に義理堅い。父の一周忌には線香を、三回忌には父が好きな京都の菓子をお供え物としていただきました」

 共演は82年の映画「海峡」のみだったが、手紙の交換やモーターボートに乗りに出かけるなど親交を深めていたという。偶然、命日が同じ(11月10日)だったことにも触れ、「(供え物を)直接、父に持っていったのかな」と話した。

 式には、83年の映画「居酒屋兆治」で高倉さんと共演した歌手加藤登紀子(70)も出席した。

 胸像は、森繁さんが900回主演したミュージカル「屋根の上のバイオリン弾き」の主人公、テヴィエに扮(ふん)したもので、森繁さんがオーナーだった広島県内のゴルフ場にあったが、建さんが世田谷区に寄贈を申し出て同駅前に設置された。