フジテレビ亀山千広社長(58)は28日、都内で行った定例会見で、日本テレビが女子大生のアナウンサー採用内定を、東京・銀座でホステスとして働いていたことを理由に取り消した件についてコメントした。「日テレさんを批判するわけではない。それぞれの採用基準がある」とした上で、「(フジテレビなら)内定を出した以上、採用すると思う。後々ホステスの件が明らかになった場合、僕らがきちんと対応できて守りきれるのであれば何の問題もない」とした。

 また、日本テレビが内定取り消しをめぐったやりとりの中で「アナウンサーには清廉性が求められる」とした点について「僕らが言うことではなく、視聴者に委ねたい。でないと清廉性という言葉は、赤ちゃんにしか使えない。女子大生を採用し、女子アナに育てていく。その間に清廉性というものを身に付ければいい」と話した。

 来年4月に日本テレビに入社予定だった東洋英和女学院大4年生の笹崎里菜さん(22)が、内定を取り消した同局に対して「地位確認請求」の訴訟を起こし、今月14日に第1回口頭弁論が東京地裁で行われた。