故渥美清さんのものまねなどで知られた、お笑い芸人の原一平(はら・いっぺい)さん(本名・日下部護=くさかべ・まもる)が4日午前2時ごろ、都内の病院で死去したことが12日、分かった。76歳。13年に脳梗塞で倒れ、その後遺症で療養中だった。関係者によると数カ月前から入院生活を続けており、後遺症が死因とみられるという。葬儀・告別式はすでに、近親者で行った。喪主は妻幸子(さちこ)さん。

 渥美さんのものまねや三橋美智也さん、三波春夫さんの歌まねを得意とした。特に渥美さんが映画「男はつらいよ」で演じた寅さんにふんして人気を博した。渥美さんからトランク、帽子、腹巻き、お守りの寅さんグッズを譲り受けるなど「渥美清公認寅さん」だった。映画「釣りバカ日誌」や時代劇ドラマにも出演。09年から4年間、東京演芸協会の副会長を務めた。