来春の「同性婚」が明らかになったタレントの一ノ瀬文香(34)と女優の杉森茜(28)が21日、都内でそろって会見した。

 交際2年、同居1年半の2人は終始腕を組み、しばしば笑顔を交わした。「引っ張るのは私の方かな」と主導権を握る一ノ瀬を杉森が頼もしそうに見上げた。相手の魅力については「すべてを論理的に組み立てるところ」(杉森)「ケンカしても先に折れてくれる」(一ノ瀬)と明かした。

 4回目のデートまで杉森の本心に気付かなかった一ノ瀬は「驚いた」と、ときめきの瞬間を振り返った。杉森は「Tバックのショーツとかプレゼントしていたのに、普通気付きません?」と笑わせた。結婚を言い出したのは杉森の方で「そろそろ首輪をつけたかった」。一ノ瀬は「普通、指輪でしょ」と切り返した。

 双方の両親とも関係には理解を示しているが、結婚式で公にすることには抵抗があったようだ。「周囲にゲイやレズのカップルは少なくありませんが、内緒にしている人が多い。性的少数派の自殺も少なくない。同性婚を法的に認めてもらうためにも、公にしたかった」と一ノ瀬は言う。

 来年4月19日の結婚式前後に、男女の婚姻と同様の条件を記した公正証書を提出するという。将来は養子をとることも考えており、「子どもが物心が付く頃にはすべてを『ありのままに』話したい」(一ノ瀬)。新婚旅行は杉森の希望で「カナダの『赤毛のアン』の島に行く」という。