漫画「ONE

 PIECE(ワンピース)」がスーパー歌舞伎で舞台化されることが21日、分かった。4代目市川猿之助(39)による「スーパー歌舞伎2」として来年10、11月に東京・新橋演舞場で上演される。漫画の舞台化は宝塚の「ベルサイユのばら」など数多いが、歌舞伎では59年「赤銅鈴之助」以来56年ぶり。猿之助は「世界中に数え切れないほどのファンに支持されている作品を歌舞伎にしようというのは、難しいけれど、やりがいのある挑戦。僕にとって大冒険と言っていいかもしれません」と話している。

 「ワンピース」は、体がゴムのように伸びる特殊な力を持つ少年ルフィが仲間を集めて海賊王を目指す物語。漫画家尾田栄一郎氏(39)が「週刊少年ジャンプ」で97年から連載を始めて以来、単行本の発行部数は3億2000万部を超える。99年からテレビアニメが放送され、劇場版も公開されている。猿之助と対面した尾田氏は「まさに天才でした。プロデュース能力もハンパじゃありません。この人に任せておけば安心だと思わせてくれる人物でした」と話している。