体調不良で10年から芸能活動を休止していた歌手中森明菜(49)が、NHK紅白歌合戦に出演することが分かった。28日午後5時、NHKが発表した。企画枠での出演だが、明菜が紅白に登場するのは02年以来12年ぶり。米国のレコーディングスタジオからの生中継で、来年1月21日リリース予定の新シングル「Rojo-Tierra-」(ロホ

 ティエラ)を歌う。

 明菜は、ストレスによる免疫力低下で10年10月から無期限活動休止に入った。以降、写真が週刊誌などに掲載されることもなかった。公の場に登場したのは10年7月13日、都内で行われたパチンコ機種「CR中森明菜・歌姫伝説」の発表会見が最後。歌番組出演は09年8月のNHK「SONGS」以来、生出演は04年12月のTBS系「ザ・ベストテン」の特番以来になる。

 関係者によると、明菜は昨年までは入退院を繰り返していたが、今年からレコーディングを開始。紅白で披露する「Rojo-Tierra-」は、明菜にとって約5年4カ月ぶりのシングル曲になる。しかし、紅白でリリース前のシングル曲が披露された例はなく、NHKが、「特別待遇」をもって明菜を今年の目玉にしたと言えそうだ。

 取材によると、出演交渉は今春にスタート。明菜も8月に新アルバム内で新曲をレコーディングし、「歌声は健在」と関係者も話していたが、「体調面からまだ生出演は無理」と心配する声もあった。NHK側は特例での録画出演も検討したが、協議の末、中継での生出演が決まった。