秋葉原のオタク女子が夢をかなえる。6人組アイドルグループ、でんぱ組.inc(以下=でんぱ組)が11日、東京・代々木第1体育館で単独ライブを開き、今年夏に「世界ツアー」を行うことを発表した。

 念願の世界ツアーが決定した。18曲目「サクラあっぱれーしょん」を歌唱し終えると、古川未鈴が切り出した。「今年はワールドツアーをやっちゃいま~す!!」。サプライズ発表に約1万人のファンが「うぉー」と歓喜の声をあげた。最上もがは「えっ!?

 知らないよ、僕。飛行機が苦手だけど大丈夫?」とあわてるなど、知らされていなかったメンバーもいたようだ。夢眠ねむは「パスポートを取りに行くぞ~!」と呼び掛けた。

 関係者によると、開催候補地は、日本、台湾、タイ、インドネシア、フランス、英国、米国の6カ国1地域が挙がっており、最終公演は9月26、27日に山梨・富士河口湖町の河口湖ステラシアターで行う。海外公演の日程については、現在調整中という。

 結成から7年。当時から「日本の文化を世界に届ける」をテーマに活動し、ファンやメディアの前で「世界ツアーをやりたい」と何度も公言してきた。昨年5月には日本武道館公演を成功させ、メンバーの意識も変わった。会場規模やCDの売り上げ枚数、オリコンランキングを「目標」にするのではなく、「世界中の人に、でんぱ組を知ってもらいたい」という考えがより強くなった。

 古川は「海外公演は国内の公演と違い、何回も出来るものではないので、1回のライブを大切にしたい。あいさつは英語でしたいので、英語の勉強を少しずつします」。でんぱ組のキャッチフレーズは「萌えキュンソングを世界へお届け!」。あと数カ月で、夢が現実となる。