俳優生田斗真(26)と女優吉高由里子(22)が、来春公開の映画「僕等がいた」(三木孝浩監督)でダブル主演することが1日、分かった。原作は累計発行部数1000万部を突破した、小畑友紀氏原作の少女漫画で、生田は人気者ながら心に大きな影を持つ矢野元晴を、吉高は矢野に心ひかれる高橋七美を演じる。また恋愛映画としては異例の前後編で製作され、邦画初の2作連続公開される。

 映画は16歳から25歳までの男女の恋愛を描き、北海道(釧路、札幌)から東京へ舞台を移すラブストーリー。主人公が恋愛を振り返る回想録の形式で、前編は初恋の記憶、後編は不条理な運命に翻弄(ほんろう)される2人を描く。また2人を応援しながら、吉高演じる七美に思いを寄せる竹内匡史を高岡蒼甫、生田演じる矢野の心の影となった、交通事故で死んだ元恋人の妹・山本有里を本仮屋ユイカが演じる。

 劇中で生田は学生服とブレザー、吉高はセーラー服を着る。2人は初共演。生田は「学生服を着るのは最後になるかもしれない。甘酸っぱいスクールライフを満喫したい」。吉高は「漫画原作のラブストーリーは初めて。ファンを裏切らないように気持ちをかばう照れをなくしたい」と意気込んだ。

 今月から撮影に入り、前後編を3カ月で撮る予定だ。前編の公開から4、5週先に後編を公開し、1つの劇場で2作を、1つの物語として見てもらおうというのが、連続公開の狙い。

 小学館「月刊ベツコミ」で連載中の原作は、映画の公開時期に連載が終わる予定。原作者と製作側で結末の方向性は擦り合わせており、原作ファンにも見逃せない作品となりそうだ。