V6岡田准一(31)と女優栄倉奈々(24)が、ツンデレラブストーリーを展開する。作家有川浩氏による人気小説シリーズ「図書館戦争」が佐藤信介監督によって実写映画化され、来年公開されることが7月31日、分かった。主役を岡田、ヒロイン役を栄倉が演じる。

 「図書館戦争」は06年に発売。全6巻が発表され、計280万部を売り上げたベストセラー。架空の現代日本を舞台に、不当な検閲から本を守ろうとする自営組織「図書隊」隊員の命がけの戦いと日常を描くSF戦争映画。本格的なアクションとともに、図書隊員の鬼教官(岡田)と新米女性隊員(栄倉)の恋愛模様を描く。中高生に人気が高く、自衛隊員の入隊動機になるケースもあるという。

 製作側は2人の起用について「岡田さんは責任感ある役柄が合う。ヒロインは笑顔が印象的で真っすぐで天然なキャラが栄倉さんにピッタリ」と説明した。また、原作で岡田演じる鬼教官の設定は、責任感が強く新人隊員に厳しく、身長165センチと小柄の「怒れるチビ」。栄倉の設定は170センチで、座学が苦手だが熱血漢の「熱血バカ」。製作側は「身長差を意識したキャスティングです」とした。

 ラストで図書隊員が国家と戦うアクションシーンが大きな見せ場の1つ。岡田は映画「SP」シリーズで激しいアクションに臨んだが、今回はライフルを構えたり、敬礼などの所作を練習中。栄倉は本格アクションは初挑戦となる。

 岡田は「原作ファンの母にも喜んでもらえると思います。原作者の有川浩さんの世界を壊すことなく、リアルな世界を作り上げていけるよう撮影に臨みたいと思います」。栄倉は「ファンの方がたくさんいらっしゃる作品に出演させてもらえるのは、大変ありがたいと思っています。同時に責任を感じながら、撮影を頑張りたいと思います」と話している。