シンガー・ソングライター福山雅治(44)がフランス・カンヌに強行日程で乗り込む。福山は、主演映画「そして父になる」(是枝裕和監督、10月5日公開)がカンヌ映画祭のコンペティション部門に出品されており、上映会に出席するため17日、成田空港からカンヌに向けて出発した。フジテレビ系主演連続ドラマ「ガリレオ」(月曜午後9時)の収録合間を縫う形で最短で、わずか2泊の超強行軍。それでもこの日は笑顔で機上の人となった。
緊張も疲れも感じさせない「出陣式」だった。福山は、同便でカンヌ入りする共演のリリー・フランキー(49)と談笑しながら搭乗口に現れた。黒のジャケットにパンツ、VネックのTシャツというラフな格好も、さまになる。取材陣から声を掛けられると「行ってきます」と応じた。居合わせた女性客からは、「やっぱりすてきね」とため息が漏れていた。
前日16日は夜遅くまで「ガリレオ」の収録があり、寝る間も削っての渡仏となった。それでもカメラマンから立ち止まっての撮影を求められると「せっかくだから2人で」と、リリーと並んで笑顔でフラッシュを浴びた。リリーから「付き合ってるっぽい感じ?」と冗談を言われると、笑いながら飛行機に乗り込んだ。
サッカー日本代表のサポーターも真っ青の弾丸ツアーだ。関係者によると、現地時間18日夜(日本時間19日早朝)に公式上映に出席してレッドカーペットを踏みしめる。早ければ一夜明けた19日にも帰国の途に就くという。帰国後すぐに「ガリレオ」の収録に参加するため、最短なら現地でわずか2泊というとんぼ返りとなる。パルムドール(最高賞)をはじめ各賞を発表する26日の授賞式には出席できない。スターの宿命を背負いつつも、この日は成田空港でリラックスした笑顔を見せていた。
08年「容疑者Xの献身」以来、5年ぶりの映画主演作で、初めて海外で評価を受ける大チャンスをつかんだ。ドラマ収録の過密日程をこじ開けて現地入りをかなえた。「そして父になる」は、子供を取り違えた家族の絆を描いた作品。福山は、初めて父親役に挑戦した。欧州の観客の反応は果たしてどうなのか。賞レースでどんな評価を得ることができるのか。期待に胸を膨らませ、機上の人となった。【森本隆】




