芦田愛菜(8)がハリウッドの奇才から「泣き演技」を絶賛された。ハリウッドデビュー作「パシフィック・リム」(ギレルモ・デル・トロ監督、8月9日公開)がこのほど完成し、出演場面の写真が公開された。演じたのは日本人少女マコ・モリ。地球に現れた巨大生命体に両親を殺される悲劇に見舞われる設定。劇中は日本語だが、オーディションでは英語の演技も含む3度の審査を経て出演を勝ち取った。

 撮影は昨年4月、カナダで行われた。両親を失い、涙を流しながら逃げ回る場面では、自然におえつが漏れるほど迫真の演技になった。デル・トロ監督(48)は「恐ろしいぐらいうまい。見事だった」と絶賛。「自分が何をすべきか把握していた。素晴らしい。これまで仕事をしてきた役者の中でベストの1人」と賛辞を惜しまなかった。

 その頑張りを周囲もサポートした。マコは両親の敵討ちのため、生命体と戦うロボットのパイロットに志願する。関係者によると、成人したマコを演じる菊地凛子(32)がオフの日に現場を訪れ、芦田を激励。同監督も自分の名前に引っかけて「僕を『トトロ』って呼んでいいよ」と、芦田の緊張をほぐしていたという。