女優でタレントの剛力彩芽(20)が「脱ショートヘア」で初主演映画に臨んだ。来春公開予定の映画「L【ハート】DK」(川村泰祐監督)が18日、クランクインし、剛力は俳優山崎賢人(18)らとともに横浜市の遊園地「コスモワールド」で撮影に臨んだ。肩口までの黒髪エクステを着けて印象を一変。気温34度の酷暑の中でデートシーンを演じた。製作スタッフやエキストラからは、「イメージが変わってもかわいい」などの声が上がった。

 原作は累計270万部突破の人気少女漫画で、剛力は恋に奥手な女子高生の葵を演じる。ひょんなきっかけから、山崎演じる学校一のイケメンと、1つ屋根の下で同居生活を送るという青春ラブストーリー。剛力は「恋愛ものの映画も初めて。かわいいしぐさや表情を生み出したり、編み出したい」と意欲を見せた。

 剛力は高校時代、腰までのロングヘアが自慢だった。11年のフジテレビ系月9ドラマ「大切なことはすべて君が教えてくれた」の役作りのため、10年末ごろにバッサリ髪をカットした。そして、同作でボーイッシュな魅了を発揮したのをきっかけにブレーク。以降、「ショートの剛力」の印象が強いだけに、「脱ショート」は新鮮に映る。

 だが、今年1月期の月9ドラマ「ビブリア古書堂の事件手帖」では、原作のイメージと異なるショートのまま主演し、批判も浴びた。それが、現在も続くネット上での「剛力バッシング」にもつながっているが、今回は原作の主人公がロングであることから、川村監督と話し合いを重ね、「活発だけど清潔さもある一番かわいく見える長さ」(川村監督)に落ち着いた。剛力も「ちょっと高校時代に戻れたかな」とお気に入りだ。【森本隆】

 ◆「L【ハート】DK」

 渡辺あゆ氏原作の少女漫画。「別冊フレンド」で09年に連載開始。「電子書籍アワード2013」少女漫画部門で1位を獲得し、単行本は累計270万部突破の人気作。1人暮らしをする女子高生の西森葵のアパートの隣室に、学校一のモテ男で「王子」の異名を取る久我山柊聖が引っ越してくる。ところが、葵がボヤ騒ぎを起こしたことがきっかけで、2人は同居することになり、コミカルなラブストーリーが展開していく。タイトルは「ラブ(L)同居(DK)」の略。※【ハート】はハート