第27回日刊スポーツ映画大賞・石原裕次郎賞(日刊スポーツ新聞社主催、石原プロモーション協賛)のノミネートが20日、決定した。最多は「小さいおうち」「柘榴坂の仇討」「私の男」「そこのみにて光輝く」の5ノミネート。「小さいおうち」は作品賞、監督賞(山田洋次)、主演女優賞(松たか子)、助演女優賞(黒木華)、石原裕次郎賞の5部門、「柘榴坂の仇討」は作品賞、監督賞(若松節朗監督)、助演男優賞(藤竜也、阿部寛)、助演女優賞(広末涼子)の4部門で5つ。「私の男」「そこのみ―」も作品賞や監督賞など5つとなった。

 これに続くのが「永遠の0」「ふしぎな岬の物語」の4つのノミネート。

 海外で評価された作品も多数ノミネートされた。「小さいおうち」でベルリン映画祭で女優賞(銀熊賞)を獲得した黒木華や、モスクワ映画祭でグランプリと最優秀男優賞を獲得した「私の男」からは熊切和嘉監督と浅野忠信、二階堂ふみ、藤竜也が、モントリオール世界映画祭で審査員特別大賞の「ふしぎな岬の物語」からは阿部寛、竹内結子がそれぞれ選出された。

 ノミネートは選考委員18人の候補選出投票で決定した。受賞作と受賞者は今月開かれる選考会で決定し、12月上旬に紙面発表を行い、同28日に東京・紀尾井町のホテルニューオータニで授賞式が行われる。