妻夫木聡(34)主演映画「バンクーバーの朝日」(石井裕也監督)の初日舞台あいさつが20日、都内で行われた。

 戦前に実在したカナダの日系2世たちの野球チームの活躍をもとにした物語。人種差別や体格差と闘い続けた人たちの思いが頭をよぎり、妻夫木は、声を詰まらせながら、観客に呼びかけた。「目の前のことに本気になることに逃げないでください。一生懸命になっている人って、本当にかっこいいです」。自身も右手中指を骨折しながらロケに臨んだ意欲作で、共演の亀梨和也(28)に肩を抱かれながら話し、大きな拍手を浴びた。その後、来場していた両親に向け、壇上からプレゼント用のボールを投げたが、「おやじが痛恨のミスキャッチをしました」と苦笑いしていた。