<日刊スポーツ映画大賞:石原裕次郎賞・「るろうに剣心」(大友啓史監督)>◇28日◇ホテルニューオータニ

 石原裕次郎賞の「るろうに剣心」(大友啓史監督)には、裕次郎夫人の石原まき子さんから賞金300万円が贈られた。

 「るろうに剣心

 京都大火編/伝説の最期編」で受賞した大友啓史監督(48)は「石原裕次郎さんの名前が付いた賞は、小さい頃から(『太陽にほえろ!』の)ボスを見続けてきた僕としては光栄この上ない」と喜んだ。昨年「少年H」で同賞を受賞した降旗康男監督から盾を受け取ると、笑みがこぼれた。

 11年4月にNHKを退局し、映画監督に転身して最初の企画が「るろうに剣心」だった。同3月11日に東日本大震災が発生。岩手県出身で「映画など作ってる場合じゃない」と1度は思ったが、踏みとどまった。佐藤健が演じた剣豪・緋村剣心が“殺さずの誓い”を立て、尊い命を大切に新時代を生きる原作漫画の精神を描き「東北に勇気を与えたい」と思った。

 「被災地にはいつかエンタメ、映画が必要な日が来る。やれると思った」。公の場では語ってこなかったが、被災地への思いが12年の第1作のヒット、それを受け、14年実写NO・1ヒットを記録した続編の血、肉となった。【村上幸将】