<日刊スポーツ映画大賞:主演男優賞・岡田准一(永遠の0、蜩ノ記)>◇28日◇ホテルニューオータニ

 V6岡田准一(34)は「永遠の0」「蜩ノ記」で主演男優賞を受賞した。06年「花よりもなほ」で石原裕次郎新人賞を受賞。主演男優賞の表彰で戻ってきたことを「夢がかなった」と喜んだ。俳優としての教えを受けた大先輩、渡哲也(73)から届けられた祝福の手紙に感激していた。

 前年受賞者の松田龍平から表彰盾を受け取ると、岡田は晴れやかな笑顔を見せた。「またこうして帰ってくることができて、夢がかなってうれしく思います。歴代受賞者の先輩方にも誇っていただけるよう、映画界の力になれるよう精進していきたいと思います」。

 “恩師”からの祝福もあった。渡からの手紙が授賞式前に届いた。01年テレビ朝日系ドラマ「反乱のボヤージュ」で共演しており「主演とは何なのか、役者、芝居とは何なのかを教えていただきました。恩師です」と尊敬してやまない。「役柄も変わり、堂々と演じていることをうれしく思っているといったお手紙をいただき、本当にうれしいですね」。

 渡と出会ったのは20歳。「馬を習っておけ」と勧められ、舘ひろしや徳重聡ら石原プロの俳優たちが通う乗馬クラブに入った。13年後の今年、NHK大河ドラマ「軍師官兵衛」で見せたさっそうとした乗馬シーンが話題になった。渡の教えをかみしめている。「大河は特に馬に乗れるということで、だいぶチヤホヤしていただきました(笑い)。乗れる乗れないで違います。認めてもらえるんです、時代劇では。現場で安心感を持たれる男になりたいと思って、ずっとやってきました。それも僕たちの仕事の1つですから」。

 乗馬以外も俳優業にプラスになる財産を、地道に増やし続けている。ドラマ「SP」のアクション収録のために始めたカリ、ジークンドー、修斗といった武術・格闘技だ。忙しくても毎日朝晩1時間ずつ、自主トレを行う。今年秋までにカリ、ジークンドーは師範代から師範に、修斗もレベルが昇格した。

 授賞式の余韻に浸る間もない。終了後に主演映画「図書館戦争-THE

 LAST

 MISSION-」の撮影現場に向かった。「映画や芝居に携われた1年で、幸せだなと思っています」。余裕の表情に主演の風格が漂っていた。【近藤由美子】