乃木坂46橋本奈々未(23)が19日深夜、ニッポン放送「乃木坂46のオールナイトニッポン」(水曜深夜1時)に生出演し、グループの卒業を発表した。デビュー当時から選抜メンバーとしてグループを支えてきた主要メンバーとしては、初の卒業となる。卒業後は芸能界から引退する意向も明かした。

 乃木坂46の体制が大きく動く。橋本は、12年2月のデビュー以来、全てのシングルで選抜メンバー。中でも前から2列目までに立つ不動の「七福神(のちに八福神、十福神とも)」として活動してきた主要メンバーだ。握手会の人気も常に上位で、名実ともにグループの屋台骨を支えてきた。卒業はファンにも衝撃を与えそうだ。

 11年8月の加入当時は、現役美大生だった。小4の時に全国統一公開模試で1位を獲得し、これまで1000冊以上の本を読んだという知性派で、時にシニカルな言動でファンを魅了。ショートカットの美貌で、白石麻衣(24)とはルックス面での2枚看板を背負ってきた。その一方、もともと病気がちで、アレルギー体質でもあり、イベントやコンサートを体調不良で欠席することもあった。

 この日は、生放送前に取材に応じた。昨秋、地元北海道の母から「無理しなくてもいいんだよ」という手紙がきたのが1つのきっかけとなり、具体的に卒業を考え始めたという。卒業後については「芸能界ではやらないです」と引退を明言。やりたい仕事などはまだ決まっていないというが、「英語の勉強がしてみたい。今は一般的な勉強する感覚を取り戻すために、秘書検定の参考書を読んでいます」と明かした。

 この日、ともに番組に出演した桜井玲香(22)生田絵梨花(19)は、橋本が共演を希望し、指名した2人だという。番組内では、自らがセンターポジションを務める新曲のタイトル「サヨナラの意味」(来月9日発売)も発表。来年2月20日の誕生日を目安に卒業するという。

 8月発売のシングル「裸足でSummer」の売り上げは84万枚を突破し、ミリオンセラーも射程圏だ。「私がいなくなっても乃木坂46は続きますし、私のことが好きな人は乃木坂46も好きだと思うので、これからも応援してくれたらうれしいです」。功労者はほほえんだ。

 ◆橋本奈々未(はしもと・ななみ)1993年(平5)2月20日、北海道旭川市生まれ。11年8月加入、乃木坂46の1期生。愛称「ななみん」。中学までバスケットボール部で、高校では男子バスケ部のマネジャーとしてインターハイ出場を支えた。昨年3月からファッション誌「CanCam」の専属モデルを務め、女性ファンも多い。163センチ。血液型B。