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この特集について

 現役時代を知らない若者でも、「石原裕次郎」には何らかのイメージは抱いているでしょう。数ある映画賞の中で「石原裕次郎賞」の認知度は決して低くはないと思います。

 それでも、この賞がどのように選ばれ、表彰されているのか。そして、日刊スポーツ映画大賞に併設され、運営にあたっているのが日刊スポーツ新聞社であることを、どれだけの人たちが知ってくださっているのかという点には、いささか心もとないものがあります。そこで、ひとりでも多くの人に「日刊スポーツ映画大賞・石原裕次郎賞」を知ってもらおう。この賞に関わっていただいている石原プロモーションの皆さん、映画関係者、私たちスタッフの思いを伝えたい、そんな気持ちを込めてこの特集を始めることにしました。

 毎年、裕次郎さんの誕生日である12月28日に行われる授賞式には、受賞者の皆さん、石原軍団、映画各社の幹部の皆さんが集合します。昨年の年末で19回目となりますが、第1回(88年)の主な受賞者を列挙してみるだけで、“そうそうたる”という形容が当てはまることを理解していただけると思います。渥美清、吉永小百合、真田広之、秋吉久美子、後藤久美子…。さらにこの賞だけの特徴として前年受賞者がプレゼンターとして翌年の授賞式に出席し、その年の受賞者に表彰盾を手渡すことになっています。つまり、第1回の主演女優賞受賞者・吉永小百合が翌年の十朱幸代と一緒に登壇するわけです。結果、他の映画賞の2倍の華やかさが演出されます。

 石原裕次郎賞は裕次郎さんのスケールをほうふつとさせるスケールの大きい作品に贈られます。一方、石原裕次郎新人賞は同様のイメージを持った将来性豊かな新人俳優に贈られます。緒形直人、加勢大周、加藤雅也、高嶋政伸、木村拓哉、窪塚洋介、長瀬智也、オダギリジョー。過去8人しか選出されていないことが、グレードの高さの証でもあります。賞金は裕次郎さん夫人のまき子さんから直接手渡されます。

 選考委員は一部の専門家のほか、建築界、金融界、演芸界、マスコミなどバラエティーに富んだ分野から映画ファン、映画通に集まっていただいています。

 戦後を代表するスターだった裕次郎さんが亡くなった翌88年、石原プロモーションの全面協力のもとにこの賞は始まりました。裕次郎さんの担当として、その映画への情熱を目の当たりにしてきた先輩記者、谷口源美さんが創設の原動力となり、その後も一線で運営にあたってきました。その谷口さんは昨年1月、76歳で亡くなりました。

 この賞は故人に支えられた賞でもあります。

(相原斎=日刊スポーツ新聞社総務局長、日刊スポーツ映画大賞実行委員)



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