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助演女優賞

第18回を振り返る

薬師丸ひろ子、2人の父親に涙

「ALWAYS 三丁目の夕日」で助演女優賞を受賞した薬師丸ひろ子。育ての親である角川春樹氏(後方左)も祝福に訪れた(撮影・小沢裕)
「ALWAYS 三丁目の夕日」で助演女優賞を受賞した薬師丸ひろ子。育ての親である角川春樹氏(後方左)も祝福に訪れた(撮影・小沢裕)

 花束を持った角川氏をうれしそうに見詰めた薬師丸は「13歳でデビューして、厳しい目で見守っていただいた。今までやってきて良かったと、きょう思いました」と感謝を重ねた。角川氏は「素晴らしい映画だった。満員の映画館で見たんだよ」と、穏やかな笑顔で薬師丸の演技をたたえた。

 2人は、薬師丸が13歳の時に角川映画「野性の証明」(1978年)でデビューして以来のドル箱コンビ。1985年に独立するまで、薬師丸は「セーラー服と機関銃」「探偵物語」などのヒット作で角川事務所の秘蔵っ子と呼ばれた。2人が会うのは約8年ぶりという。

 角川氏は「10代のころのひろ子はわがままで手に負えなくてね、ふふ。そんな彼女が40代になって立派に授賞式を…。今も活躍している彼女にホッとする」。薬師丸は「私は角川さんから2つの財産をもらった。学校を1日も休まず通学させてくれたおかげでできた友達と、作品の数々です。そのおかげで今の私がある。またご一緒できる機会があるかもしれないし」と、名コンビ復活への期待も語った。互いの現在の位置付けについて薬師丸は「子供のおめでたい席にきてくれたお父さん」。角川氏は「離婚した夫婦の再会かな。親子? 僕の彼女はひろ子より若いよ」と笑い、堅い信頼関係をにじませた。

 「ALWAYS 三丁目の夕日」は石原裕次郎賞、助演男優賞も受賞。式後の控室で、作品のパワーをあらためて感じたという。昭和33年の東京。「珍しく親に見せてあげたいと思って、父と2人で映画館に行ったんです。そしたら父はエスカレーターの動きに足がついていかなくて、なかなか乗れなくて…。もう胸が熱くなってしまって」と大粒の涙。「帰りに一緒にラーメン食べて日本酒のんで。家族にこんな時間をもたせてくれる、そんな力のある作品にかかわれて本当に良かった」と話した。【梅田恵子】

[2005/12/29 紙面から]

薬師丸ひろ子(やくしまる・ひろこ)
 本名博子。1964年(昭和39年)6月9日、東京生まれ。1978年、角川映画「野性の証明」のヒロインに抜てきされ、1981年に「セーラー服と機関銃」「ねらわれた学園」のヒットでスターに。1984年「Wの悲劇」でブルーリボン主演女優賞受賞。2005年公開映画に4作出演、ドラマなどでも活躍した。154センチ、血液型A。
「ALWAYS 三丁目の夕日」
 昭和33年、建設中の東京タワー近くの下町を舞台にした群像劇。自動車修理工場、鈴木オートの夫婦(堤真一、薬師丸ひろ子)のもとに、集団就職で上京した六子(堀北真希)がやって来る。駄菓子店を営みながら売れない小説を書く茶川竜之介(吉岡秀隆)の家には、居酒屋のおかみ(小雪)から世話を頼まれた淳之介(須賀健太)が来る。原作は西岸良平氏の人気コミック。(公開中)


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